Active Directory Domain Services(AD DS)は、Windows 環境における
認証・認可を担う中核基盤である。
ユーザー、コンピューター、グループなどのオブジェクト情報を
ディレクトリとして一元管理し、ドメイン全体で統一された認証を提供する。
本ページでは、AD DS の役割と基本構造、
そしてログオン時に実際に行われている認証の流れを整理する。
AD DS は以下の機能を提供する。
これらの情報は NTDS.dit データベースに保存され、
ドメインコントローラー間でレプリケーションされる。
AD DS を提供するサーバーを ドメインコントローラー(DC) と呼ぶ。
DC は以下の役割を担う。
複数の DC を配置することで
マルチマスター型レプリケーションにより冗長性を確保する。
Active Directory の標準認証方式は Kerberos である。
ユーザーがログオンする際、
クライアントはドメインコントローラーに対して認証要求を行い、
チケットを利用してアクセスを行う。
Kerberos は以下の特徴を持つ。
この流れにより、ユーザーは一度ログオンすると
パスワードを再入力することなくドメイン内サービスへアクセスできる。
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)は、
ディレクトリ情報へアクセスするための通信プロトコルである。
主に以下の用途で利用される。
LDAP の標準ポートは次の通り。
LDAP 通信は標準では暗号化されない。
そのため本環境では
LDAPS(LDAP over TLS) を利用して通信を暗号化する。
LDAPS は以下を提供する。
LDAPS を利用するためには
ドメインコントローラーに証明書が必要である。
本環境では AD CS により証明書を発行する。
| 項目 | Active Directory | LDAP |
|---|---|---|
| 種類 | ディレクトリサービス | 通信プロトコル |
| 提供元 | Microsoft | IETF |
| 認証 | Kerberos / NTLM | なし |
| データ管理 | NTDS.dit | なし |
LDAP は AD にアクセスするための通信手段である。
本環境では以下の方針で AD DS を構成する。
AD DS は本環境における 認証の中核基盤である。