Active Directory(AD)の障害は、症状だけを見ると原因が分かりにくいことが多い。
しかし実際には「DNS」「時刻」「DC到達性」「レプリケーション」のどこかが崩れているケースが大半である。
本ページでは、よくある症状から最短で切り分けるための確認順と、Windows標準コマンドによる調査手順を整理する。
(復旧の最終手順や設計変更は別ページで扱う)
「何ができないか」を短く分けるだけで、切り分けが早くなる。
※ この後の確認は「DNS → 時刻 → DC検出 → レプリケーション」の順を基本とする。
ADのトラブルはDNSが原因のことが多い。
ipconfig /all
nslookup -type=SRV _ldap._tcp.dc._msdcs.<ドメイン名>
時刻ずれがあると、正しいパスワードでも認証が失敗する。
w32tm /query /status
w32tm /query /source
クライアントが「どのDCを見つけたか」を確認する。
nltest /dsgetdc:<ドメイン名>
複数DCがある場合、整合性が壊れると障害が長引く。
repadmin /replsummary
repadmin /showrepl
GPOやログオンスクリプトが使えないときはここを確認する。
dir \\<ドメイン名>\SYSVOL
dir \\<ドメイン名>\NETLOGON
症状は似ていても、原因はログに出ることが多い。
Get-WinEvent -LogName "Directory Service" -MaxEvents 50
Get-WinEvent -LogName "DNS Server" -MaxEvents 50
Get-WinEvent -LogName "System" -MaxEvents 50
Get-WinEvent -LogName "DFS Replication" -MaxEvents 50
ADトラブルは次の順で切り分けると早い。
トラブル調査では「最初にDNSと時刻」を徹底するだけで、解決が速くなる。